沖縄・奄美が5月に梅雨入りした後、梅雨前線はなかなか北上せずにいましたが、今週中には関東など本州の多くの地域が梅雨入りしそうな予想です。湿度と気温が高くなる梅雨どきは、1年のうちでもダニの増殖が心配になる期間です。
ウェザーニュースで実施したアンケート調査では、「少し気になる」を含め、男性は約8割、女性は9割がダニが気になっていると回答しています。「ダニは目に見えないからこそ、意識して対策することが大切」(虫ケア用品最大手のアース製薬)といいますが、どんな対策を行えばいいのでしょうか。うっかりするとせっかくの労力も意味がないことに。NGの理由と正しい対策を紹介します。
▼布団の天日干しでダニ退治は?
- 布団やクッションなどを天日干しすると気持ちがよいものです。直射日光で消毒され、ダニ対策も万全に思われますが、どうなのでしょうか。
- 「天日干ししたからといって、布団などからダニがいなくなるわけではありません。
ダニは熱に弱く、60℃ならば一瞬で、50℃ならば30分程度で死滅します。ただ、布団やクッションの天日干しでは、干した布団など全体がその温度になることは難しいのです。ダニが温度の低い裏側などに逃げてしまうと、退治できません」
▼布団叩きでダニが除去できる?
- 干した後に布団叩きすると、すべて払えそうな気がします。
- 「ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になる物質です。布団を取り込む前に布団叩きで叩くと、ダニの死骸やフンを布団の表面上に撒き散らしてしまうので、様々なアレルギーのリスクが高まり逆効果です。
また、生きているダニは爪で繊維などにしがみついているため、ダニを除去することは難しいです」
▼掃除機でダニを減らせる?
- カーペットなど掃除機を丁寧にかければ、ダニを減らすことができるのではないでしょうか。
- 「掃除機でダニの死骸やフンなどを吸引することはできます。しかし、生きているダニは、爪で繊維にしがみついているため、掃除機で吸引して除去するのは難しいです」
実は、3つのNGはダニ対策としては不十分ですが、“惜しい”点もあります。正しいやり方を教えていただきましょう。