台風9号(クローサ)の間接的な影響で雨雲発達 次の台風接近で高波続く
by ウェザーニュース

8月2日(土)15時現在、台風9号(クローサ)は三陸沖を時速25kmで北東に進んでいて、本州からは離れています。
日本の南では新たな台風発生の可能性があり、関東や東北の沿岸では波の高い状態が続く見込みです。明日3日(日)も海のレジャーは注意をしてください。
▼台風9号 8月2日(土)15時
中心位置 三陸沖
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北東 25 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
関東、東北は雷を伴った激しい雨に注意
台風の周囲を取り囲む活発な雨雲も海上に抜けたものの、関東から東北は湿った空気の流入により大気の状態は不安定になっています。
特に台風から伸びるシアーライン(風の流れが変化する境界線)付近で雨雲が発達していて、15時30分までの1時間には宮城県加美町で37.5mmの激しい雨、岩手県雫石町・葛根田で20.0mmの強い雨、茨城県鹿嶋市で5.0mmの雨を観測しました。活発な雨雲の周辺では落雷の発生している所もあります。
シアーラインの南下に伴い東北では夕方にかけて、関東では今夜にかけて雨雲の発達しやすい状況が続き、雷を伴った激しい雨の降るおそれがあるため注意が必要です。
台風9号去っても次の台風の影響で高波には注意
明日になると台風9号は遠ざかりますが、新たに発生が予想される台風が伊豆諸島付近を通過するため、関東から東北の太平洋側は波の高い状況が続きます。高い所では2m以上、伊豆諸島では3m以上に達する見込みです。
関東などは明日も晴れ間が多く、海で楽しみたくなるような暑さが続きます。海のレジャーに出かける場合は十分に注意し、海水浴場などの指示に従うようにしてください。
本州の南を進む熱帯低気圧が台風になる予想
気象庁は日本の南で発達中の熱帯低気圧について、12時間以内に台風に発達する見込みと発表しています。
台風になった後は日本の南の海上を足早に北東へ進む見込みです。明日3日(日)の朝に伊豆諸島の南を通過し、台風9号の後を追うように東に離れる予想です。
顕著な発達は予想されておらず、本州からも離れた所を通るとみられます。進路に近い伊豆諸島では強風や高波、一時的な雨の強い雨に注意してください。
Credit info
ウェザーニュース