欧州南部の熱波、深刻化 各地で火災
by AFP BB News
今年初の熱波の中、日光浴をする人々。ポルトガルの首都リスボン近郊のコスタ・ダ・カパリカで(2025年6月29日撮影)。(c)CARLOS COSTA/AFP【6月30日 AFP】欧州南部で今年初の熱波が深刻化し、各地で火災が発生している。
トルコではイズミル県西部で29日午後、森林火災が発生し、強風にあおられて拡大。空中消火が行われる中、住民が避難を余儀なくされた。
フランスでは、気温40度を超えた南西部オード県コルビエール一帯で山火事が発生。予防措置としてキャンプ場と修道院が避難対象となった。
フランス気象局(Meteo France)は30日の予報として、国内101県のうち過去最多となる84県に対し、最高レベルから2番目の熱波警報を発令した。
スペイン気象庁(AEMET)は南部から南西部のエストレマドゥーラとアンダルシアで29日、気温44度に達したと発表。首都マドリードでも気温40度に迫った。
イタリア・ベネチアで日傘を差しながらゴンドラに乗る観光客(2025年6月27日撮影)。(c)ANDREA PATTARO/AFPイタリアでは、ミラノ、ナポリ、ベネチア、フィレンツェ、ローマ、カターニアを含む全国21都市で、猛暑に対する最高レベルの警戒警報が発令されている。
イタリア救急医学会によると、全土の病院の救急部門では、熱中症による搬送が10%増加。またシチリア島では28日、15件の火災で消防隊が出動した。
ポルトガル海洋気象庁(IPMA)によると全土の3分の2が、猛暑および森林火災に対する厳戒態勢下にある。
イタリア環境保護調査高等研究所(ISPRA)のエマヌエラ・ピエルビタリ氏は「地中海地域の熱波は、近年ますます頻繁かつ激しくなっている。将来的にはさらなる気温の上昇や極暑が予想されるため、今経験している以上の高温に慣れる必要がある」とAFPに語った。(c)AFP
Credit info
AFP BB News
*サービスされるすべてのコンテンツの著作権は、その提供元にあります。 ウェザーニュースには記事を修正または削除する権限がないため、お手数ですが記事の提供元に要請して下さるようお願いします。