スペイン・バルセロナの「カサ・バトリョ」の正面(2025年6月19日撮影)。(c)Manaure QUINTERO/AFP【6月20日 AFP】スペイン・バルセロナを象徴する聖堂サグラダ・ファミリアの設計者、アントニ・ガウディによるモダニズム建築の傑作「カサ・バトリョ」が修復を終え、19日に一般公開された。
ユネスコ世界遺産に指定されているこの邸宅は、1906年に完成したが、その後の改修や所有者の変遷、さらに1936~39年のスペイン内戦という激動の時期を経て、深刻な損傷を受けていた。
だが、建築家、歴史家、職人からなるチームは、1年以上を費やし、裏側のファサードおよび中庭を蘇らせた。
明るいモザイク装飾は修復され、黒ずんでしまったバルコニーの曲線状の手すりを本来のクリーム色に戻った。
工事を統括した建築士のシャビエル・ビリャヌエバ氏はAFPに対し、「現代の技術によって、1906年当時の姿に最も近づけることができた」と語った。
カサ・バトリョによれば、修復事業には350万ユーロ(約5億8500万円)の費用がかかったという。